院内感染の対策マニュアル

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前回の記事で、院内感染の意外な感染源はカーテンである事。
病院側はいろいろな対策を講じている事を紹介させていただきました。

「院内感染の対策マニュアル」となると医療従事者向けの記事になりますが、
施設を管理されている方や人の出入りの多い施設内で働く方々にも応用できる情報を紹介します。

院内感染対策の現状

医院には医療安全管理体制の構築が義務付けられています 。
医療の 「安全 」「 安心 」に注目が集まっている中でこれらの取り組みの遅れは、深刻な医療事故の発生、病院の評判悪化などによる、経営状況の悪化に繋がりかねない事から、早急な取り組みが求められています。

 

院内感染対策の必要性

院内感染対策の目的は、患者と医療従事者の両者を無用な感染から守ることであり、院内感染防止対策未実施減算として患者一人あたり一日につき5点減点となる事からも、医療機関にとっては必須の対策です。
(社会保険・老人保健診療報酬 医科点数表の解釈 平成14年4月版 社会保険研究所)

その他、感染対策の実施は、院内のスタッフに安心感を与え、スタッフの 「定着率の向上」にも繋がりますので、人材不足対策としても必要性が高まっています。

 

院内感染対策の予防対策構築

院内感染対策の予防対策を構築するに当たっては、作業の優先順位をきちんと決めて、職員に労力や負担をなるべくかけないように努める必要があります。
まずは基本的方針を感染対策委員会などで構築します。
次に最新の情報を取り入れた感染対策マニュアルを作成し、全職員に周知徹底を図ります。
マニュアルは3年を目安として定期的に全般改訂を行う事が推奨されています。

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院内感染対策指針例

院内感染対策マニュアル作成の前に、各病院(施設)にあわせた指針を作成しましょう。

例としては、

第1条 院内感染対策に関する基本的な考え方

第2条 医療安全管理体制

第3条 職員研修

第4条 院内感染発生時の対応

第5条 院内感染対策マニュアルの作成

第6条 患者への情報提供と説明

第7条 その他の医療機関内における院内感染対策の推進

などをまとめます。

院内感染対策マニュアル例

指針が決まったら、以下のようなテーマを設け具体的な方法を記したマニュアルを作成します。
こちらも、各施設にあう内容にし、スタッフの過剰負担に気を付けましょう。

1.手指衛生

2.手袋

3.個人的防護用具 personal protective equipments(PPE)

4.医用器具・器材

5.リネン類

6.消化管感染症対策

7.患者隔離

8.感染症発生時の対応

9.抗菌薬投与時の注意

10.予防接種

11.医薬品の微生物汚染防止

12.医療施設の環境整備

院内感染の対策マニュアルは、いろいろな病院がweb上で公開しています。
院内感染対策の見直しや、新たにマニュアルを作成する施設などは参考にされてください。

各病院・施設に合わせた独自のマニュアルの策定は大変ですが、シンプルで実効性のある感染対策マニュアルにしてください。

施設においても、手指衛生、感染症発生時の対応、予防接種、環境整備などの項目は、参考になります。

正しい手洗いの仕方などを掲示する事から始めてもいいかもしれません。

 

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