
前回、前々回と黄砂について紹介しました。
黄砂は、日本に流れ着く過程で、光化学スモッグに変化します。
他にも有害な物質と混ざり合う為、黄砂には対策と注意が必要です。
という内容でした。黄砂の危険な中身についてはこちら。
黄砂に限らず、私たちの周りに常にある空気中には、様々な物質が混在しています。
屋外では、PM2.5、排ガス、工業排気、花粉など。
屋内では、建材から発生する化学物質、カビや食中毒などを引き起こす菌、様々なウィルスなど。
空気中には人体に悪影響な物が少なくありません。
そんな現代の環境下において、本当にクリーンで衛生的な場所って貴重ですよね。
いつでも大きく深呼吸できるような、本当にクリーンな場所について考えたいと思います。
クリーンな場所って・・・
身近な場所でクリーンな場所ってありますか?
清掃が行き届いた施設や室内などは、クリーンだと感じるかもしれません。
が、
どんなに清掃が行き届いた場所でも、ホコリの数を計測してみると、
0.5μ以下のホコリや塵が1㎥中に20万も40万も舞っている場合があります。
いろんな場所で、空間中のホコリや塵の計測をしますが、
大きな道などに面したオフィスや工業地帯などは、200万、300万も珍しくありません。
(もしも、ホコリや塵が目に見えたら、キレイ好きな方は卒倒するかもしれませんね。。。)
では、田舎の森林などは空気がきれいか?というと、必ずしもそうではありません。
花粉など多いと、人によってはクリーンな場所とは言えませんよね。
清掃が行き届いていて、ホコリや塵の数も少ない場所が、クリーンな場所といえますが、
果たしてそんな場所、身近にあるのでしょうか?
地球上で一番クリーンな場所は?
ちょっと、大げさですが。笑
一般的に、大気が一番きれいな場所は、海上といわれています。
それも、陸から離れた海上ですね。
常に風などによって大気が動かされているためキレイなのはわかります。
人工的な場所でいうと、おそらく地上で一番キレイなのは、
精密機械を作る室内、薬品や食品を扱う徹底的に管理されたクリーンルームです。
完全に密閉され、室内の圧力、気温、湿度も完璧にコントロールされた場所の事です。
(潔癖の方は相当憧れる環境ではないでしょうか?)
そこまで極端な場所以外で、身近な場所といえば、
ちゃんと清掃が行き届き、室内の広さに合った空気清浄機を使用している場所とか、
できるだけ、無機質な空間はホコリや塵も比較的少なくクリーンといえるかもしれません。
特に医療機関などは院内感染を防ぐ為に、空気清浄機も業務用の特化された物を使用しています。
清掃も行き届き、定期的に消毒作業も行われているでしょう。
そういう場所では、空気に関してあまり神経質にならず安心して過ごされてください。
クリーンな場所に慣れすぎて免疫が付かなくなって・・・などいわれる方も多いですが、
昔と今では環境中の物質も全然違います。
人は環境に合わせてゆっくり進化する生物ですが、現在は環境の代わるスピードが速いので、
正しい知識を持っておくことと、適切で最低限の対策は必要だと思います。
クリーンな場所、環境は、作れる時代です。
身近な「家」などから、もっと空気環境を気にして、クリーンな環境つくりをしてみてください。
PS
家庭で一番ホコリや塵の多い場所はベッドルームです。
布団や布からホコリが舞いやすいのが原因です。
そこに、ダニの死骸などが加わると・・・・
ベッドルームには小型でも良いので、機械音が少なく静かな空気清浄機をお勧めします。
眠りの質も変わりますよー。